学芸員とは
このブログの題名にもあります「学芸員」をご存じでしょうか?
-文部科学省>学芸員について より引用-
学芸員は、博物館資料の収集、保管、展示及び調査研究その他これと関連する事業を行う「博物館法」に定められた、博物館におかれる専門的職員です。学芸員補は学芸員の職務を補助する役割を担います。
学芸員になるための資格は、1.大学・短大で単位を履修することや、2.文部科学省で行う資格認定試験に合格すれば得ることができます。なお、学芸員や学芸員補として活躍するには、博物館(登録博物館)で任用される必要があります。
-引用はここまで-
学芸員資格の取得
「大学で文部科学省令の定める博物館に関する科目の単位を修得したもの」とあり、実際には大学で単位を履修すれば学芸員資格を取得するのは比較的やさしい(特に大学在籍時は)と思います。
学芸員として働くには
実際に博物館などで採用されるには求人が極端に少ないため競争率が高く、難関となっています。又、給与、拘束時間などの待遇も決して良くはなく、一部の大規模な施設をのぞいて期間雇用、臨時職など非正規雇用がほとんど、中には個人業務委託で労働時間超過や社会保険無し、時給が最低賃金以下でも労働基準法適応外、など処遇となっています。
実際の仕事
これも博物館、科学館、美術館、水族館、動物園など様々あり、規模も学芸員1名のところからご存じ国立博物館まで幅広いです。
人数が少ないところほど事務や受付、入場料徴収、掃除など雑務に追われることが多いようです。このことから「雑芸員」などと呼ばれたりします。
本来の仕事である研究、調査、資料整理、保存などまで手が回らず、専門分野以外も広く対応しなければならないことも良くあるようです。
キュレーターとは違うの?
キュレーターを学芸員と訳す場合が多いようです。アニメ「ギャラリーフェイク」の主人公はニューヨーク美術館キュレーターだったとなっています。ヨーロッパやアメリカのキュレーターは学術研究や指導的業務が主な職務で高い権限を有すると思われます。
一方、日本の学芸員の実務は(分業がきちんとしている大規模な博物館以外は)どちらかというと技能職(テクニシャン職)か教育活動、解説員(エデュケーター職)に近いと思われます。職務上の権限も低めで公立の場合、教育委員会や指定管理者に各種決定権限がある場合が多いように思います。
博物館法では「博物館に、専門的職員として学芸員を置く」とされていますが、海外のキュレーターに比べて日本の(一部大規模な所をのぞいて)ほとんどの学芸員は学術研究の時間も取りにくく職権も低めに思えます。
参考
学芸員就職課
博物館学芸員になりたい人のための情報交換サイト
インターネットミュージアム>学芸員募集の掲示板
ミュージアムの求人情報をご紹介する掲示板