6月29日(日)、大鹿村中央構造線博物館主催の勉強会として、「大鹿村のジオサイト巡り」を実施しました。
今年9月に行われる、ジオパーク全国大会に向けたガイド養成の一環で、4月の勉強会から数えて、3回目の勉強会となりました。これらの勉強会は、ガイドにならない方も、大鹿村民でなくとも、無料で参加できます。
今回は、9月の全国大会で予定しているコースを実際に回りました。当日はお天気に恵まれ、村外からの参加者も多く、大鹿村民と合わせて20数名の方が参加して下さいました。中央構造線の安康・北川露頭や河合の鞍部、夕立神展望台などを見学しました。参加者同士、計5台の自動車に乗り合わせて巡りました。
当日、実際に回ったコース
博物館出発 → 北川露頭 → 河合の中央構造線鞍部 → 夕立神展望台 → 福徳時 → 安康露頭 → 博物館にて解散
ジオパークは、そこに暮らす人々の歴史や文化も含むということで、今回はお寺にも行きました。大鹿村の上蔵(わぞ)という集落にある福徳寺です。ここでは大鹿村教育委員会の方が解説をして下さいました。
かつては平安時代の末期に建てられたとされ、長野県最古の寺と言われていましたが、材木の年代を調べたところ、鎌倉時代に伐採された材木が使われていることがわかりました。
また、昼間に開けると大災害が起こるという信仰があり、毎年1月7日の夜から8日未明まで、地元の人が中に入って一晩過ごすのだそうです。その日以外は、何があっても中を見せてはもらえません。中には毘沙門天、薬師如来、阿弥陀如来、観世音菩薩の仏像があり、本尊は薬師如来だそうです。
やはり、1日で大鹿村中のジオサイト(地質、地形、歴史など、そのジオパークを特色づける見学場所)を全て回ることは難しく、予定を変更した箇所もありましたが、参加者の皆様には満足頂けたようで良かったです。
私は9月の本番に向けて、移動や現場での解説に掛かった時間を詳細に記録していました。今回の記録を元に、効率よくジオサイトを巡れるよう、スケジュールを作成していきます。皆は遠足気分でも、私にとっては、あくまでも仕事なのです…
おまけ:N君が気になっていたようなので。雨が降ったからか、どこかから水が流れ込んでいるのか、水たまりの水は減っていないように見えました。でも、何を食べて生きているんだろう?
オタマジャクシのエサは何?
Yu 説
バトルして残った1匹がカエルに成れる!
Yo 説
葉っぱを食べてる。
真相は?
気になるところですが、実は、安康露頭が国の天然記念物に指定されているため、あまり自由に手が出せないのです…