長野県下伊那郡大鹿村中央構造線の上で過ごした日々。

地域おこし協力隊員の家計簿

地域おこし協力隊員の家計簿

持ち物リスト

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地域おこし隊員の経済状況について考えてみました。

地域おこし協力隊でなくとも親元を離れて一人暮らしを始める場合には掛かる費用だと思うのですが、地域おこし協力隊の場合首都圏から過疎地域に行くことになるため自ずと遠方に引っ越すことになります。又、自動車が必需品だったり初めての一人暮らしだと家電品や生活用品も0からそろえることになります。

ご参考までに大鹿村へ移住する時に家電品、生活用品を新たに購入した代金は合計333586円。自動車(1998年製ミラージュ)購入、整備、諸費用で約360000円。応募時交通費、引っ越し、採用後の村からの呼び出しなど実家との往復等で約100000円。実家から持ってきた物を除いても大鹿村へ移住するだけで約79万円の出費でした。

これを月の給料16万円(大鹿村では報奨金)で割ると4.9となります。実際には生活費が必要なので月5万残ったとしても移住に掛かった金額を稼ぐのに16ヶ月掛かってしまう計算です。任期は1年ごとの更新で最長3年なので期限後に又引っ越しが待っています。1年で契約更新できなかった場合は次の就職活動や帰るにしても交通費、引っ越し代などがさらに掛かります。手元に残るお金はマイナスとなってしまう計算です。

もちろんお金が全てなどとは考えていませんが、これから冬に向かって暖房器具やスタッドレスタイヤなども必要です。買い物が遠方でガソリン代もかかります。年収192万円では経済的に厳しく、本当に生活していけません。

さらに大鹿村の地域おこし協力隊員は雇用関係なしで「自営業者扱い」(役場で言われた)のため保険は自前、国民年金です。源泉徴収が大きく確定申告すると還付がありそうですが申告しないと戻りません。国民年金は保険料免除申請しようか思案中。

「収入よりやりがい」にも程があります。地域おこし協力隊への応募をお考えの方は遠方の場合が多いかと思いますので生活費、交通費もかかります。経済状況、費用もよく吟味することをおすすめします。

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